ガス圧入法(読み)ガスあつにゅうほう(英語表記)gas injection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガス圧入法」の意味・わかりやすい解説

ガス圧入法
ガスあつにゅうほう
gas injection

天然ガス地下貯蔵石油の2次回収法の一種として利用される方法。石油を生産する場合には,地下で石油に溶け込んでいたガス地表温度圧力の状態では分離される。そのガス量が相当量まとまって換金可能な場合を除いて,ほとんどの場合はその場で火をつけて焼却している。このむだをなくすために,油層上部のガスキャップの部分に石油から分離されたガスを圧入しておけば,石油の生産に伴う油層の圧力低下をある程度軽減させられると同時に,将来まとまったガス源として利用することができる。油層の圧力低下を軽減させる目的で,別のガス源からのガスを多量に圧入することもある。

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