ガヨ族(読み)ガヨぞく(その他表記)Gayo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガヨ族」の意味・わかりやすい解説

ガヨ族
ガヨぞく
Gayo

インドネシアのスマトラ島北部の内陸高地アチェ族バタック族に隣接して住む一民族。人口約 22万と推定される。初期のプロト・マレー人の一グループとみなされ,言語はオーストロネシア語族に属し,特にバタック語に類似している。高床造の共同家屋に数家族が住み,いくつかの共同家屋で村をなしている。ところによっては水田耕作を行い,高地ではとうもろこし,塊茎類,タバコなどを栽培し,牛,水牛,やぎ,羊を飼っている。外婚制父系親族が重要な社会的・政治的単位になっている。 17世紀以来イスラム教徒であるが,それ以前のアニミズム信仰も保持している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android