がらら(読み)ガララ

デジタル大辞泉 「がらら」の意味・読み・例文・類語

がらら

[副]近世関東地方で)
すべて。すっかり。
「―二十四文うっちゃったあ」〈滑・膝栗毛・二〉
つい。うっかり。ひょいと。
女郎を買ふ気で一番勝負の長が―半と出て」〈洒・道中粋語録

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がらら」の意味・読み・例文・類語

がらら

  1. 〘 副詞 〙
  2. まったく。残らず。すっかり。がら。がらい。
    1. [初出の実例]「熊野うらへおっこちて鯨にがらら呑れたとのはなし」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)
  3. つい。ひょいと。がら。
    1. [初出の実例]「女郎を買う気で一番勝負の長ががらら半と出てごう腹まぎれ」(出典:洒落本・道中粋語録(1779‐80頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android