精選版 日本国語大辞典 「がりがり」の意味・読み・例文・類語
がり‐がり
[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる。古く「ぐわりぐわり」「ぐはりぐはり」とも表記した)
① 堅いものを粗くかみ砕く音を表わす語。
※日葡辞書(1603‐04)「Garigarito(ガリガリト)〈訳〉堅い物が歯でかみ砕かれて、音をたてるさま」
② 堅いものや、でこぼこのあるものなどに手荒くさわったり、また、かきまわしたり、ひっかいたりなどする時の音を表わす語。
※虎寛本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初)「さらば戸を明う。見おるまいぞ、など云て、ぐはりぐはりぐはらぐはらぐはら」
③ 頭ごなしに叱るさまを表わす語。がみがみ。
[2] 〘形動〙
① 堅いものをかみ砕くさま。また、その音。
※波形本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初)「やいそこなやつお見やるとぐわりぐわりじゃぞ」
② かむとがりがりと歯音のするほど堅いさまを表わす語。
④ ひどくやせているさま。
※羽なければ(1975)〈小田実〉一七「ガリガリに痩せてはりますのや」
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