精選版 日本国語大辞典 「がりがり」の意味・読み・例文・類語
がり‐がり
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる。古く「ぐわりぐわり」「ぐはりぐはり」とも表記した )
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
- ① 堅いものをかみ砕くさま。また、その音。
- [初出の実例]「やいそこなやつお見やるとぐわりぐわりじゃぞ」(出典:波形本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初))
- ② かむとがりがりと歯音のするほど堅いさまを表わす語。
- [初出の実例]「与吉は口へ入れてもまだがりがりで且苦(にが)いので吐き出して畢(しま)ふ」(出典:土(1910)〈長塚節〉八)
- ③ ( 「我利我利」の字を当てることが多い ) 他のことを顧みないで、ただ自分だけの利益や欲求を追い求めるさま。
- [初出の実例]「大概の否定主義は実に人間に対する我利々々の反感と、他の生命の善福を祝し得ざる吝かな意地わるさとから生じるものと」(出典:竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生東京を去る)
- ④ ひどくやせているさま。
- [初出の実例]「ガリガリに痩せてはりますのや」(出典:羽なければ(1975)〈小田実〉一七)
- ① 堅いものをかみ砕くさま。また、その音。