日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガルレ」の意味・わかりやすい解説
ガルレ
がるれ
Johann Gottfried Galle
(1812―1910)
ドイツの天文学者。ウィッテンベルク近郊に生まれ、1830年ベルリン大学でエンケに師事した。1835年天文台設置とともにエンケ台長の助手に抜擢(ばってき)され、6年間にわたり23センチメートル望遠鏡で観測を続け、1838年に土星の第3環を、1840年までに彗星(すいせい)3個を発見した。1846年9月23日、パリ天文台のルベリエより未知惑星の探査依頼状を受け、その夜、早速推定位置の1秒近くに光度8等の海王星を検出した。1851~1897年ブレスラウ大学教授兼天文台長を務め、1864年に彗星目録を刊行、1873年には小惑星の地心視差により太陽視差を決定した。
[島村福太郎]
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