ガール橋(読み)ガールバシ

デジタル大辞泉 「ガール橋」の意味・読み・例文・類語

ガール‐ばし【ガール橋】

Pont du Gard》フランス南部の都市ニームアビニョンの間を流れる、ガルドン川に架けられた古代ローマ時代の水道橋。3層のアーチを積み重ねた構造で、高さ49メートル、全長275メートルにおよぶ。古代ローマの優れた土木技術の代表例として、1985年に世界遺産文化遺産)に登録された。ポンデュガール

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガール橋」の意味・わかりやすい解説

ガール橋
がーるばし
Pont du Gard フランス語

フランス南部、アビニョンとニームの中ほど、ガール川の谷に架かっている古代ローマの水道橋。3層のアーチを積み重ねた形になっており、水面からの高さは49メートルもある。全長275メートル。重さ約6トンの巨石が使われ、2000年後の今日までほとんど完全な姿をとどめ、古代ローマの驚嘆すべき土木建築技術を示している。古代の水道橋は各地に残っているが、このガール橋が最大である。1985年には世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[紅山雪夫]


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世界大百科事典(旧版)内のガール橋の言及

【橋】より

…ローマ人も,前620年ころテベレ川に組立式の木橋を架けており,これがローマ最初の橋といわれるが,彼らの名を高めたのは石造アーチの水路橋(水道橋)である。上水道の水路としてつくられたものであり,なかでも南フランスのガール橋(ポン・デュガールPont du Gard,前13),スペイン,セゴビアの橋(14ころ)などは今も完全な姿を保ち,アーチの特性をよく心得たその技術は敬服に値する。 ローマ帝国滅亡後,再び注目すべき橋がつくられるようになったのは12世紀に入ってからである。…

※「ガール橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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