普及版 字通 「キ・はた」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] はた
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は斤(きん)。斤に沂・(祈)(き)の声がある。〔説文〕七上に「旗に衆鈴りて、以て衆に令するものなり」という。鈴は呪飾として加える。〔詩、周頌、載見〕に「陽陽 和鈴央央たり」とあり、金文には鸞(らんき)といい、鸞の飾りのある鈴を用いた。旗を数えるのに、〔毛公鼎〕に「朱二鈴」のようにいう。金文ではをまた祈求の意に用い、字はまたに作る。
[訓義]
1. はた。に交竜を画き、鈴を竿頭につける。
2. 祈と通じ、いのる。
[古辞書の訓]
〔立〕 ホドコス・ハタ 〔字鏡集〕 ハタノスズアルナリ・ホドコス
[語系]
gii、旗giは声義が近い。金文に・を气(乞)・(かい)・(害)・(き)と同じく祈求の意に用いる。气(乞)は望気して乞う。は屍骨を呪霊として祈る。・・は軍旗の下で祈る軍礼をいう字であろう。
[熟語]
旗▶・章▶・常▶・▶・頭▶・▶・鸞▶
[下接語]
羽・雲・・画・建・玄・紅・絳・載・朱・淑・常・青・旌・赤・白・旛・鑾・竜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報