きちよう

普及版 字通 「きちよう」の読み・字形・画数・意味

調】きちよう(てう)

戯曲声調の名。もとの人が用い、のち北京に入り、今は京調という。〔清類鈔、戯劇調戯〕皖・顎、に入る衆(おほ)し。而して長庚も亦た技を挾(さしはさ)んでに入る。是(ここ)に於て始めてり。

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【貴】きちよう

身分高く、親愛される。〔国語、晋語四〕貴び、功勞を賞し、老(こうらう)に事(つか)ふ。

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長】きちよう(ちやう)

背丈が高い。〔詩、斉風、猗嗟〕猗嗟(ああ)昌(さか)んなり 而(きじ)として長(たけたか)し

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腸】きちよう

すき腹。

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】きちよう

はた。

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【旗】きちよう

亀蛇のはた。

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【危】きちよう

城の物見

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【希】きちよう

希栄。

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改訂新版 世界大百科事典 「きちよう」の意味・わかりやすい解説

キチョウ
grass yellow
Eurema hecabe

鱗翅目シロチョウ科の昆虫。やや南方系の種で,本州以南に多く,北海道では記録はあるがきわめてまれ。明るい丘陵地のほか,東京などの市街地でもよく目撃されるが,これは幼虫の食樹であるハギ,ネムなどが栽植されているためでもある。やや小型で,開張は4~4.5cm。雄の翅表面は鮮やかな黄色,雌は淡黄色であるが,裏面の模様や表面の黒色部は季節による変異が大きい。夏型はやや大きく,黒色部が発達しない。秋型の裏面は褐色の鱗粉が多く,そばかす状の斑点もある。秋型の成虫越冬し,初冬でも暖かい日に活動するほか,早春にもよく目撃される。年2~4回の発生。近似種に,やや小型のツマグロキチョウE.laetaがある。幼虫が野草のカワラケツメイしか食べないため分布は局地的で,前種よりもさらに南方にかたよる。年2~3回の発生で秋型の成虫が越冬する。このほか,石垣島,西表島にはタイワンキチョウE.blandaが分布している。本種の雌は前2種と異なり,食草に多くの卵を一時に産む。幼虫は蛹化(ようか)に至るまで群生する。ほかに迷蝶としてホシボシキチョウE.brigittaが対馬や九州で記録されている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「きちよう」の意味・わかりやすい解説

キチョウ
Eurema hecabe

鱗翅目シロチョウ科。前翅長 24mm内外。翅は黄色で,前後翅表面は外縁が黒い。秋型ではこの翅表黒色部が退化,あるいはまったくないものもあるが,裏面には小黒点が発達している。幼虫はマメ科のネムノキを好むが,ハギやその他のものも食べる。成虫で越冬。年数回発生し,暖地では1年を通してみられる。本州以南の日本全土に普通に産するが,東北地方北部ではまれで,北海道南西部に採集記録がある。国外ではアジア中南部,ボルネオ島スラウェシ島,スマトラ島,ジャワ島,ニューギニア,オーストラリアなどに広く分布する。日本産は亜種 E. h. mandarinaという。近縁のツマグロキチョウ E. laetaは,本種に似るが小型で,前翅頂が角張り,外縁の黒色帯は内縁が鋸歯状である。本州以南に産し,朝鮮,中国,アジア南部,インド,台湾からオーストラリアにかけて広く分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「きちよう」の意味・わかりやすい解説

キチョウ
きちょう / 黄蝶
common grass yellow
[学] Eurema hecabe

昆虫綱鱗翅(りんし)目シロチョウ科に属するチョウ。アフリカおよびアジアの熱帯から温帯にかけて分布が広く、日本でも関東地方以南の暖地にきわめて普通、それより北上するにつれて少なく、東北地方北部では年によって迷チョウが発見される程度となる。はねは黄色、表面の黒い縁どりは夏型ではよく発達して明瞭(めいりょう)であるが、秋型では発達が弱く、ときにほとんど消失する。成虫態で越冬し、多化性であるので早春より晩秋まで連続的にその姿がみられる。幼虫の食草はマメ科植物で、メドハギそのほかのハギ類、ネムノキ、サイカチ、アカシア類(植栽)を食べる。沖縄本島ではそのほかにクロウメモドキ科のヒメクマヤナギ、リュウキュウクロウメモドキも食草となる。

[白水 隆]


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百科事典マイペディア 「きちよう」の意味・わかりやすい解説

キチョウ

鱗翅(りんし)目シロチョウ科の1種。開張45mm内外,黄色で,夏型は外縁が黒く縁どられるが,秋型は黒縁がなく,前翅端だけ黒色。本州以西の暖地から熱帯アジア,オーストラリア,アフリカに広く分布。幼虫はネムノキ,ハギなどを食べ,成虫は年数回発生,秋型はそのまま越冬する。

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