20世紀西洋人名事典 「キャスリーンフェリア」の解説
キャスリーン フェリア
Kathleen Ferrier
1912.4.22 - 1953.10.8
英国のアルト歌手。
ハイヤー・ウォルトン(ランカシャー)生まれ。
小学校長で音楽教師の父にピアノの手ほどきを受け、リサイタルの伴奏などを務めるうち声楽に興味を持ち、1937年カーライル音楽祭のコンクールで1位となって声楽家を決意する。ハッチンソンやロイ・ヘンダーソンに学び、’43年最初のリサイタルを開き、同年ウェストミンスター寺院で「メサイア」の独唱者に選ばれる。’47年エディンバラ音楽祭で「大地の歌」のソロを歌い名声を確立する。’53年癌のため死亡する。コントラルト特有の深く豊かな声、純粋な叙情の表現で心にしみるような美しさをもっていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報