キャントー(読み)きゃんとー(その他表記)Mackinlay Kantor

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キャントー」の意味・わかりやすい解説

キャントー
きゃんとー
Mackinlay Kantor
(1904―1977)

アメリカの作家。アイオワ州出身。正規の学校教育も受けずに作家生活に入る。シカゴギャングを描いた『ダイバーセイ』(1928)が処女作で、ゲティスバーグ戦いを写実的に描いた『勇者を永遠(とわ)に』(1934)で認められ、1頭の猟犬主人公の『ビュグル・アンの声』(1935)も評価が高く、その後南北戦争を扱った『アンダーソンビル』(1955)でピュリッツァー賞を受けた。映画『我等(われら)の生涯の最良の年』のシナリオも書いた。

[板津由基郷]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android