日本大百科全書(ニッポニカ) 「きらびき紙」の意味・わかりやすい解説 きらびき紙きらびきがみ 雲母(うんも)を全体に塗るか、またはこれで種々の模様を砂子(すなご)状に刷り出した紙。雲母引き紙、雲母(きらら)紙ともいう。雲母はアルカリ金属を含んだアルミノケイ酸塩で、細かい結晶が光を乱反射して美しい銀色を放つ。さらに硫黄(いおう)を混ぜれば金色の感じも出せる。虫害を防いで筆の走りもよく、経巻などの典籍や色紙、短冊などに用いられる。1493年(明応2)の文献に、唐に贈る国書に使用したとの記載がある。[町田誠之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例