キリスト・アデルフィアン派(読み)キリスト・アデルフィアンは(英語表記)Christadelphians

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

キリスト・アデルフィアン派
キリスト・アデルフィアンは
Christadelphians

ギリシア語でキリストの兄弟の意。ロンドンで医学を修め,ブルックリンへ移住した J.トマスが 1848年頃創始したキリスト教教派。初めディサイプル教会に属していたが,独自に説教し,ヘブライの預言黙示録を現在と未来の出来事に適用。地域組織エクレシアが主要単位で,中央統合機関はなく,教職と平信徒の区別もない。通常教会堂を有せず,貸ホール,個人住宅などを利用,聖書が唯一の信条書で,三位一体論を否認し,キリストの再臨の切迫を信じることが福音根本であるとした。信仰告白と浸礼を要求,神学的には至福千年説 (→ミレニアム ) をとる。アメリカとイギリスで強い勢力を誇る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android