ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギブソンのパラドックス」の意味・わかりやすい解説 ギブソンのパラドックスGibson's Paradox 金利と物価水準との間には正の関係があるという A.ギブソンの考え方。 1970年代後半から 80年代初頭にかけてのアメリカのインフレーションと高金利の併存も,このパラドックスを表す一例といえる。すなわちインフレーション下の経済では,資金の貸借は実質的な利子率に期待物価上昇率を上乗せした名目利子率の下で行なわれる。したがって,物価が上昇すれば,物価上昇分が期待物価上昇率という形で実質利子率に加算され,名目利子率も物価上昇分だけ上昇するというものである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by