ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クイクル」の意味・わかりやすい解説 クイクルCuicul 古代アフリカのマウレタニアとヌミディアの境界付近の山中の都市。現アルジェリアのジェミラ。近郊のキルタの砦であったが,ネルウァ帝 (在位 96~98) のときローマ植民市 (コロニア ) となる。6世紀にイスラムに征服されるまで,周辺の穀物の集散地として栄えた。数多いローマの遺跡のなかでも,最もよく保存されており,1909年からの発掘で,カラカラ帝の凱旋門,神殿,キリスト教の礼拝堂,劇場,市場,住居など,都市の全貌が明らかにされている。 1982年世界遺産の文化遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by