ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クイズイルクム砂漠」の意味・わかりやすい解説 クイズイルクム砂漠クイズイルクムさばくpeski Kyzylkum カザフスタン,ウズベキスタン両国にまたがる砂漠。名称はチュルク語系言語(→チュルク諸語)のキジルクム(「赤い砂」の意)に由来。南西に隣接するカラクム砂漠とともに,トゥラン低地の中心部をなす。面積約 30万km2。シルダリアが北東縁を,アムダリアが南西縁を形成し,アラル海の南東岸(標高約 50m)からテンシャン(天山)山脈西端の高原(標高約 600m)に向かって緩勾配で続く。年降水量 100~200mmで,おもに冬と春に降る。部分的に漂砂や砂丘に覆われ,砂丘は徐々に南西方向に移動している。アラル海沿岸は新第三紀の古アラル=カスピ海の海底堆積物によって覆われている。住民は,かつては遊牧民のみであったが,定住化が進み,灌漑地も増えた。南東部ガズリの天然ガス田が開発され,採金業も発展してきている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by