日本大百科全書(ニッポニカ) 「くさびら」の意味・わかりやすい解説 くさびら 食用となる草の古称。「草枚」「草片」の義という。野菜、山菜のすべてにいい、「あおもの」というのも同じとみてよい。またキノコ類のうち、木に直接寄生しないマツタケ、シメジ、ショウロ、ハツタケなどをいい、木に寄生するシイタケ、エノキタケを「木の子」といって区別した。なお、伊勢(いせ)の斎宮(さいくう)の忌みことばでは宍(しし)(獣の肉)をさし、盗人仲間の隠語では、その形が似ているところから菅笠(すげがさ)をいう。[宇田敏彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のくさびらの言及 【キノコ(菌∥蕈∥茸)】より … 日本は元来,森林の国であり,キノコは森の生物のため,日本人は世界的にみてキノコ好きの民族である。キノコの古語はクサビラまたはタケで,キノコは比較的新しい言葉である。ほかに多くの地方的呼び名がある。… ※「くさびら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by