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斎宮 さいくう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斎宮
さいくう

三重県東部,明和町中部の地区。旧村名。かつて伊勢神宮の祭祀に際し,宮中から派遣された未婚の内親王や斎王の居館で,神宮の事務諸般を司った斎王宮がおかれたところで,地名もこれに由来。斎王宮の創設は奈良時代といわれ,後醍醐天皇のときまで約 600年間存続したが,正確な所在地は長い間不明で,幻の都といわれていた。

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斎宮
さいぐう

伊勢神宮の祭神に仕える未婚の皇女または王女。斎王,御杖代 (みつえしろ) ,「いつきのみや」ともいう。崇神天皇の代,皇女トヨスキイリヒメノミコトが大和笠縫邑にアマテラスオオミカミを祀ったのに始る。

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斎宮
さいぐう

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デジタル大辞泉の解説

いつき‐の‐みや【斎宮】

皇大神を祭る宮。特に、伊勢神宮をいう。
大嘗祭(だいじょうさい)の時に、悠紀(ゆき)主基(すき)の祭場となる宮殿。
斎皇女(いつきのみこ)の居所。また、斎皇女が赴任する前に斎戒のためにこもる宮殿。野の宮。いわいのみや。
斎皇女(いつきのみこ)

いみ‐みや【斎宮】

さいぐう(斎宮)

さい‐ぐう【斎宮】

天皇の即位ごとに選ばれて伊勢神宮に奉仕した未婚の内親王または女王崇神(すじん)天皇の代に始まるとされ、後醍醐天皇の代まで続いた。いつきのみや。いつきのみこ。いみみや。→斎院

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百科事典マイペディアの解説

斎宮【いつきのみや】

斎宮(さいぐう)

斎宮【さいぐう】

斎内親王,斎王,御杖代(みつえしろ)とも。伊勢神宮に奉仕した未婚の皇女または女王。その宮殿施設をもいう。崇神(すじん)天皇の時,豊鍬入姫(とよすきいりひめ)命をして大和笠縫(かさぬい)邑に神鏡を遷祭せしめたのに端を発し,伊勢へは垂仁(すいにん)天皇の妹倭姫(やまとひめ)命に始まるという。
→関連項目斎院曾禰荘頓宮

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世界大百科事典 第2版の解説

さいぐう【斎宮】

古代・中世において代々の天皇の即位ごとに,天照大神の御杖代(みつえしろ)として伊勢に派遣された斎王と,その宮殿官衙施設をいう。〈いつきのみや〉ともいった。その起源は記紀の伝承に始まるが,制度的な確立は7世紀後半の天武朝のころとされる。斎王は未婚の内親王,あるいは女王のなかから占で定められ,平安朝では雅楽寮,宮内省,主殿寮など宮内の便宜的な場所を初斎院として沐浴斎戒に入り,翌年8月には宮外に新造された野宮(ののみや)に移り,潔斎を重ねる。

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大辞林 第三版の解説

いつきのみや【斎宮】

斎王いつきのみこの居所。また、その忌みこもる御殿。
神をまつる場所。特に伊勢神宮。 「度会わたらいの-ゆ神風にい吹き惑はし/万葉集 199
大嘗祭だいじようさいの悠紀ゆき殿・主基すき殿。

いみみや【斎宮】

いわいのみや【斎宮】

いつきのみや 」に同じ。 「 -を五十鈴の川上に興つ/日本書紀 垂仁訓

さいぐう【斎宮】

天皇の名代として伊勢神宮に遣わされた皇女。また、その居所。天皇が即位すると未婚の内親王または女王から選ばれ、原則として譲位まで仕えた。一四世紀の後醍醐天皇の代まで続いた。斎王。いつきのみや。いみみや。

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世界大百科事典内の斎宮の言及

【斎宮】より

…野宮入りの翌年9月,天皇と永別のたてまえで伊勢に向かう。飛鳥・奈良朝の経路は不明だが,平安朝では長奉送使以下の官人に付き添われ,近江国府,甲賀,垂水,鈴鹿,壱志の各頓宮を経て,伊勢国多気郡の斎宮に入る。この5泊6日の旅程は群行と称し,南北朝期に斎王制が自然消滅するまで,大伯皇女から数えれば64名の斎王が卜定され,49名が伊勢に派遣された。…

【巫女∥神子】より

…鈴振り神子,湯立神子,神楽神子とも称される。これにもローカルタームがあって,宮中の神事に奉仕した御巫(みかんこ),伊勢神宮の斎宮(いつきのみや),賀茂神社の斎院またはアレオトメ,熱田神宮の惣の市(そうのいち),鹿島神宮の物忌(ものいみ),厳島神社の内侍(ないし),美保神社の市(いち)などが著名である。けれども現在では,本来の神がかり現象を示すものはほとんどみられない。…

【倭姫命】より

…ヒメは景行朝まで伊勢神宮にあり,ヤマトタケルの西征東征にあたり,あれこれと助力する。 上述の神宮起源の話は斎宮の起源譚でもある。神宮成立とともに天皇家の祖神アマテラスに仕えるために選ばれた未婚の皇女ヤマトヒメは,神話的な初代斎宮にほかならない。…

【行宮】より

…また南北朝時代に,南朝方の後醍醐天皇以下4代の天皇の居処である吉野,天野,賀名生(あのう)なども,一般に行宮といっているが,これは南朝方が,名分上,地方行幸という形式をとったことによる。なお天皇に代わって伊勢神宮に奉仕する斎宮が,京より伊勢国に下向する間の宿泊施設をも〈頓宮〉という。これは斎宮が神宮奉斎の点で,天皇の代理という性格を持っていたからであろう。…

【崇神天皇】より

…《日本書紀》によると,それまで天皇と共殿共床の関係にあった天照大神(あまてらすおおかみ)を豊鍬入姫(とよすきいりひめ)命に託して宮廷の外に移し,いわゆる神人分離の基をつくった。トヨスキイリヒメは《古事記》に〈伊勢大神を拝(いつ)き祭る〉と記され,初代の斎宮(さいぐう)であるという。このことは,天照大神の霊威が狭い宮廷の枠を超えて国家的な普遍性をもったことを意味し,王権の原始的形態に特徴的にみられる祭政の癒着が廃されて,天皇の政治力に宗教からの相対的な独立性と展開力とをもたらしたのである。…

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