クヌム神殿(読み)クヌムシンデン

デジタル大辞泉 「クヌム神殿」の意味・読み・例文・類語

クヌム‐しんでん【クヌム神殿】

Temple of Khnum
エジプトナイル川中流西岸の町エスナにある神殿プトレマイオス朝時代から古代ローマ時代にかけて建造。牡羊の頭をもつ古代エジプトの創造神クヌムを祭る。19世紀にフランスのエジプト学者オーギュスト=マリエットにより発見された。歴代ローマ皇帝やクヌムを描いた浮き彫りが残っている。
エジプト南部の都市アスワンを流れるナイル川に浮かぶエレファンティネ島にある神殿遺跡。同島南端に位置する。古王国時代に建造され、牡羊の頭をもつ創造神クヌムを祭る。古代エジプトの衣装をまとったアレクサンドロス2世が神に御物を差し出す姿を描いた浮き彫りが残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android