20世紀西洋人名事典 「クヌートハムスン」の解説
クヌート ハムスン
Knut Hamsun
1859.8.4 - 1952.2.19
ノルウェーの小説家。
グブランスダール生まれ。
本名Knut Pedersen。
3歳の時に北極圏内のノルラン地方に移住し、神秘的な環境の中で成長した。職業を転々と変え、米国へ2度渡航し、帰国後痛烈な米国文明批判を行った。「飢え」(1890年)で、飢えにさいなまれる文学青年の精神的な心理描写を行い、一躍名声を得た。「大地の恵み」(1917年)では、積極的な人生観を反映し、’20年ノーベル文学賞を受賞した。ナチズムに共鳴しドイツ軍のノルウェー侵攻を歓迎し、戦後罰金刑に処せられた。作品は他に「井戸ばたの女たち」(’20年)、「浮浪者」(’27年)等。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報