クバティナン(その他表記)kebatinan

改訂新版 世界大百科事典 「クバティナン」の意味・わかりやすい解説

クバティナン
kebatinan

〈内〉〈内なる自己〉を意味するジャワ語batinに接頭辞ke-と接尾辞-anを付してできた抽象名詞。〈内なること〉,さらには,ジャワ教,ジャワ神秘主義,すなわち自己の内面を強める思想・知と術・行の体系を意味する。狭義にはそれは師とそのもとに集まる弟子からなるサークルまたはセクトであり,主要なものとしては,サプタ・ダルマ,スブッド,スマラなどを挙げることができる。クバティナンにおいては一般に師たることを認定し権威づける教会組織は存在せず,周囲よりその知と術を認められ師と仰がれれば誰でも師となることができる。師と弟子が行うのは,瞑想,神秘知の教授,断食不眠の行,卜占などである。また広義にはそれはジャワ的なもの(クジャウェン)とみなされる知と術のすべてを含む。ジャワ人にあっては,人の内(バティン)への道は多種多様であり,特定の方法や公的教義は存在しないと考えられる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 白石

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む