ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロビオ」の意味・わかりやすい解説
クロビオ
Clovio, Giulio
[没]1578.1. ローマ
クロアチア生れのイタリア・ルネサンス期の司祭,画家,ミニアチュリスト。 1516年イタリアに出て,3年間枢機卿マリノ・グリマニに仕え,24~25年ハンガリー王ルートウィヒ2世の宮廷にとどまり,帰国。パドバ近くのカンディアナ修道院で画家ジロラモ・ディ・リブリに会い,ミニアチュールを学ぶ。その後,ペルジャで再びグリマニに仕え,37年以降は,枢機卿アレッサンドロ・ファルネーゼに仕えた。作品,ナポリ国立図書館所蔵の『詩篇』およびモーガン図書館所蔵の『ファルネーゼの時祷書』は,枢機卿のために制作されたもの。
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