クロホシムシ(読み)くろほしむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロホシムシ」の意味・わかりやすい解説

クロホシムシ
くろほしむし / 黒星虫
[学] Golfingia nigra

星口(ほしぐち)動物門星虫綱星虫目ホシムシ科に属する海産動物。東京湾、瀬戸内海有明海などに分布する。体長3~4センチメートル、幅4~5ミリメートルで、普通、体は螺旋(らせん)状に湾曲し、後端は円錐(えんすい)状にとがっている。体表は一見滑らかであるが、多くの小さい皮膚乳頭で覆われ、青黒色をしている。餌(えさ)をとるときには体の中に引き込められている吻(ふん)を外部に出すが、体長の2.5倍にもなる。先端には口が開き、周囲紫色をした糸状の触手が30~32縦列に並んでいる。浅い砂泥底にすんでいるが、いくぶん淡水が流入する入り江などに多い。

[今島 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む