クロム触媒(読み)クロムショクバイ

化学辞典 第2版 「クロム触媒」の解説

クロム触媒
クロムショクバイ
chromium catalyst

クロム触媒作用を利用した触媒.通常は化合物,とくに酸化物が使われる.クロミアCr2O3は脱水状態において,水素化,H2-D2交換,脱水素に活性であり,酸化鉄アルミナなどとの複合系は炭化水素脱水素反応に,また酸化銅酸化ニッケルなどとの複合系(アドキンス触媒)は水素化に使われている.酸化亜鉛との複合系は,実用のメタノール合成触媒の主要成分である.高活性ではないが酸化活性もある.酸化クロム(Ⅵ)をシリカ-アルミナ担体に2~3% つけた触媒は,フィリップス法ポリエチレン触媒として知られる.また,CrO2[(C6H5)3SiO]2をシリカ-アルミナに担持した触媒は,気相法ポリエチレン触媒として用いられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む