化学辞典 第2版 「クロロ硫酸」の解説
クロロ硫酸
クロロリュウサン
chlorosulfonic acid
HSO3Cl(116.52).クロロトリオキソ硫(Ⅵ)酸水素ともいう.クロロスルホン酸は旧名.発煙硫酸に氷冷しつつ塩酸を通すか,五塩化リンを反応させると得られる.無色の発煙性,刺激臭のある液体.融点-80 ℃,沸点151~152 ℃.密度1.75 g cm-3.水とはげしく反応してH2SO4とHClになる.スルホン化剤や塩素化剤に用いられる.腐食性が強く,皮膚をおかす.有毒.[CAS 7790-94-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報