クンツ石(読み)くんつせき(その他表記)kunzite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クンツ石」の意味・わかりやすい解説

クンツ石
くんつせき
kunzite

薄紅紫色透明のリチア輝石で、宝石となるものをいう。クンツァイトとも。色の原因はマンガンによる。花崗(かこう)岩ペグマタイト中に、石英曹長(そうちょう)石、白雲母(しろうんも)またはリチウムを含む鉱物とともに産する。アメリカカリフォルニア州アフガニスタンマダガスカル島などが主産地。アメリカの鉱物・宝石学者クンツGeorge Frederick Kunz(1856―1932)にちなみ命名された。

松原 聰]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android