ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 グッド・フィーリング時代グッド・フィーリングじだいEra of Good Feeling 1816年アメリカ大統領に選出された J.モンローの任期を呼ぶ。「好感情時代」と訳される。 19世紀初めのアメリカで,モンロー大統領就任直後の北東部諸州への旅行の際,ボストンの新聞『コロンビアン・センティネル』が用いた表現。2期にわたるモンローの在任中 (1817~25) ,アメリカ国内に政治的調和と安定が出現したかのような印象を人心に与え,この時期の雰囲気を表現する言葉として用いられるようになった。 12年のアメリカ=イギリス戦争ののちに高揚したナショナリズムを背景として,優勢なリパブリカンズ (共和派) の政権掌握により政治情勢の安定が維持された。しかし 19年の不況ののち形勢は変化しはじめ,24年の大統領選挙に際してリパブリカンズ内に分裂抗争が生じて安定期は終った。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by