グラストンベリ物語(読み)ぐらすとんべりものがたり(その他表記)A Glastonbury Romance

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グラストンベリ物語」の意味・わかりやすい解説

グラストンベリ物語
ぐらすとんべりものがたり
A Glastonbury Romance

イギリスの作家J・C・ポイスの長編小説。1933年刊。グラストンベリはイングランドのサマーセット州の町で、ここにアリマテアのヨセフ(『マタイ伝』27章57~60)が「聖杯」を携えてきたと伝えられ、また、アーサー王伝説の地としても知られる。この作品はこの町を舞台とし、これらの神話、伝説を踏まえて、作者の哲学的直観と心理的洞察とを述べたものである。主要登場人物は40名を超えるが、物語はそれぞれの人物の激しい情念と、人間の次元を超えた宇宙的なものの力との織り成すさまざまのエピソードによって展開し、最後は町のすべてを飲み込む大洪水で終わっている。

[小松原茂雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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