ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グランド堆」の意味・わかりやすい解説 グランド堆グランドたいGrand Banks カナダ東部,ニューファンドランド島南方の浅堆 (バンク) 群。グランド,グリーン,サンピエールなどの大規模な浅堆が,南北約 560km,東西約 670kmの広い海域に分布する。北アメリカ大陸東岸の大陸棚の一部にあたり,平均水深は約 50m,浅い所では4~18mにすぎない。この堆の東縁を暖流のメキシコ湾流が北上し,堆の大部分は南下する寒流のラブラドル海流におおわれる。寒暖両流が接触する場所にあたり,プランクトンの成育にも適し,世界有数の好漁場となっている。タラ,カレイ,ヒラメ,ニシン,サバ類の好漁場としてアメリカ,イギリス,フランス,カナダ,スカンジナビア諸国,ポルトガル,スペインなどの漁船が集る。霧の多発地帯で,春にはラブラドル海流に乗って氷山がしばしば漂着する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by