ラブラドル海流(読み)ラブラドルカイリュウ(英語表記)Labrador Current

デジタル大辞泉 「ラブラドル海流」の意味・読み・例文・類語

ラブラドル‐かいりゅう〔‐カイリウ〕【ラブラドル海流】

北極海からラブラドル半島東岸に沿って南下する寒流ニューファンドランド沖に達してメキシコ湾流と接し、好漁場をなす。

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精選版 日本国語大辞典 「ラブラドル海流」の意味・読み・例文・類語

ラブラドル‐かいりゅう‥カイリウ【ラブラドル海流】

  1. ( ラブラドルはLabrador ) 北大西洋西部を流れる寒流。グリーンランド西岸からラブラドル海を南下、ニューファンドランド沖でメキシコ湾流と会合し、好漁場となっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラブラドル海流」の意味・わかりやすい解説

ラブラドル海流
ラブラドルかいりゅう
Labrador Current

大西洋の北西部を南流する海流。北太平洋における親潮に相当する。バフィン湾からデービス海峡を経て,ラブラドル半島,ニューファンドランド島海岸に沿って南東に流れる寒流。デービス海峡を抜ける寒冷な北極水 (→バフィン島海流 ) および西グリーンランド海流の西流分枝に発するが,性質はバフィン島海流に類似。水温は-1℃以下,塩分も低く 33~34‰。ニューファンドランド島付近でメキシコ湾流と会合,東に方向を転じ北大西洋海流と名称を変えて東流。会合点には,顕著な潮目を形成,温暖な水面を通った空気が寒冷な水面を通るので霧が多発する。氷山の流出が多く,航行上の危険地域で,1912年イギリスの豪華客船『タイタニック号』の海難事件は有名。デービス海峡中央および西グリーンランド沖の大洋水との間の前線に生じる湧昇流,冬季の冷却による垂直方向の対流などは栄養塩類を富ませ微生物が大量に発生,大漁場となる好条件を与える。

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