グリコジェネシス

化学辞典 第2版 「グリコジェネシス」の解説

グリコジェネシス
グリコジェネシス
glycogenesis

高等動物の主として肝臓グルコースからグリコーゲンを合成する代謝反応をいう(図参照).最終の反応でグルコース残基は,グリコーゲンの末端に結合してグルコース鎖を伸ばす.グルコースのほかD-フルクトースラクトースマンノースも同様に肝臓でグリコーゲンに合成される.この反応はアデノシン5′-三リン酸(ATP)およびウリジン5′-三リン酸(UTP)を消費して糖を貯蔵する反応であり,体液中の糖量を調節する意義を有する.肝臓の貯蔵能力以上の糖を与えると糖は脂肪に変化して,脂肪組織脂肪細胞に蓄積される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android