化学辞典 第2版 「グリコジェネシス」の解説
グリコジェネシス
グリコジェネシス
glycogenesis
高等動物の主として肝臓でグルコースからグリコーゲンを合成する代謝反応をいう(図参照).最終の反応でグルコース残基は,グリコーゲンの末端に結合してグルコース鎖を伸ばす.グルコースのほかD-フルクトース,ラクトース,マンノースも同様に肝臓でグリコーゲンに合成される.この反応はアデノシン5′-三リン酸(ATP)およびウリジン5′-三リン酸(UTP)を消費して糖を貯蔵する反応であり,体液中の糖量を調節する意義を有する.肝臓の貯蔵能力以上の糖を与えると糖は脂肪に変化して,脂肪組織の脂肪細胞に蓄積される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報