ウリジン5′-三リン酸(読み)ウリジンサンリンサン

化学辞典 第2版 「ウリジン5′-三リン酸」の解説

ウリジン5′-三リン酸
ウリジンサンリンサン
uridine 5′-triphosphate

C9H15N2O15P3(484.14).略称UTP筋肉をはじめ各動物組織,酵母中に存在し,分子中に高エネルギーリン酸結合を2個含む.ウリジン5′-二リン酸から酵素的に生合成され,化学的にも合成されている.λmax 262 nm(ε 10.0×103,pH 7).pK1 1.0,pK2 6.5,pK3 9.9,pK4 > 13.8.酸に不安定で,5′-ウリジル酸(UMP)になる.UTPはリボ核酸の生合成の基質となるほか,種々の糖類とそれらの代謝中間体であるウリジン二リン酸糖(UDP-糖)を生成する重要な化合物である.[CAS 63-39-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ウリジン5′-三リン酸」の解説

ウリジン5'三リン酸

 RNA合成の基質となるヌクレオチド.また,ウリジン5-二リン酸グルコース合成の基質になる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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