グリュプス(その他表記)gryps

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリュプス」の意味・わかりやすい解説

グリュプス
gryps

グリフォン,グリフィンともいう。古代ギリシアの想像上の怪物。胴は獅子で鷲の頭と翼,蛇の尾をもつ。東方の影響のもとに前8世紀頃のギリシア人がつくりだしたもので,アポロンおよびディオニュソス霊獣とされる。美術作品としては,オリンピア出土の奉納銅鼎を飾っていた『グリュプスの首』 (前 625頃,オリンピア美術館) が最もすぐれている。

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世界大百科事典(旧版)内のグリュプスの言及

【グリフォン】より

…コーカサス山中に棲(す)み,黄金を守るといわれている。ギリシア神話ではグリュプスGrypsといい,ゼウス,アポロン,ネメシスの車を引き,聖書ではエデンの園の門番をし,エジプトでは悪神セトの象徴,さらにバビロニア神話では水の悪魔ティアマトの信者の一人になっている。中世伝説では聖地エルサレムの〈グリフォンの爪〉は,病を治す魔力があると信じられていた。…

【スフィンクス】より

…ギリシアのスフィンクスは,美しい顔と胸をもつ有翼の女性として表されており,これがメソポタミアの影響を受けたスフィンクスであることを示している。 スフィンクスに類似の空想的動物として,怪獣グリュプス(英語ではグリフォン)がギリシアの伝承中に何度か言及されている。これはワシの頭と翼,ライオンの胴をもつもので,ヘロドトスの《歴史》第3巻によればこの怪獣は北方の国で黄金を守護しているという。…

※「グリュプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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