グルコサゾン

化学辞典 第2版 「グルコサゾン」の解説

グルコサゾン
グルコサゾン
glucosazone

D-glucose phenylosazone.C18H22N4O4(358.40).オサゾンの一種.D-グルコースフェニルヒドラジンとの反応([別用語参照]ヒドラゾン)で得られる.反応の過程で2位の不斉性が失われるので,3位の炭素原子以下の立体配置がD-グルコースと同一のD-マンノースD-フルクトース,D-グルコサミンも同一のオサゾンを与える.黄色の針状結晶.融点208~209 ℃.-72.5→-40°(ピリジン/エタノール = 2/3).水に難溶.X線回折の結果では,この結晶は次のような分子内水素結合を形成している.濃塩酸またはベンズアルデヒドと処理するとD-グルコソンを与え,また亜鉛酢酸とで還元すれば,D-フルクトサミンとなる.[CAS 4746-10-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「グルコサゾン」の解説

グルコサゾン

 グルコースからつくられるオサゾン.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android