グローバル地震学(読み)グローバルじしんがく

最新 地学事典 「グローバル地震学」の解説

グローバルじしんがく
グローバル地震学

global seismology

英語を直訳すれば,全地球を対象にしたような地震学という意味であるが,必ずしも定まった意味があるわけではない。しいていえば,狭い地域の地震の解析・地下構造の決定というのではなく,グローバルな視点をもって,というような意味である。このような分野は,1960年代に米国が核実験探知のために世界100ヵ所以上の観測点に同一の性能をもった標準地震計を配置したことにより大きく進歩した(世界標準地震観測網)。70年代後半になって,米国やフランスが中心となって,デジタル収録の全世界的な地震観測網の設置を開始した。このことにより良質の波形データが大量に使えるようになり,グローバル地震学は80年代に飛躍的な進歩を遂げた。地球の三次元構造のモデルが提出され地球科学全般に大きなインパクトを与えただけでなく,世界中の地震のメカニズムが,地震が起きてから数時間後に人の手を経ずに自動的に解析されるようになった。日本では大学や官庁などの協力により,西太平洋の地域に観測網を設置しつつある。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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