最新 地学事典 「モデル地震学」の解説
モデルじしんがく
モデル地震学
model seismology
地震現象を適当なモデル化によって実験的に再現して研究する分野で,室内実験を主とするが,ときに野外実験も行う。研究内容から次の二つに分かれる。1)地震波の発生および伝搬の問題。1950年代に超音波技術の導入や二次元模型の開発によって飛躍的に進んだ。model seismologyという名称は,1953年Northwoodらによって初めてこの種の研究に対して用いられた。2)地震発生の問題。理論的取扱いの難しい問題を含み,将来ともモデル実験による研究が重要。地震の発生の機構をどう考えるかによって方法が違うが,地震は地殻の脆性破壊によって起こるとする立場からの実験的研究が進められている。破壊特性のうえから地殻のモデルとして適当な媒質をとり,これに力を加えて発生する破壊および破壊に伴う波動を測定して,地震の震源域でのプロセスや前震・余震の発生機構の研究を行う。
執筆者:茂木 清夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

