グワーハーティ(その他表記)Guwāhāti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グワーハーティ」の意味・わかりやすい解説

グワーハーティ
Guwāhāti

インド北東部,アッサム州西部の都市。旧称ガウハーティ Gauhāti。ブラマプトラ川沿いに位置し,南方に緑豊かな丘陵を擁する風光明媚な地。400年頃はヒンドゥー国家カーマルーパ王国の首都だった。17世紀に入ると,ムスリムとアホーム族(中国雲南省を起源とするタイ語族で,13世紀以降アッサム地方を支配)がたびたび抗争を展開。1681年アホーム族による下アッサム統治の拠点となり,1786年にはアホーム朝の首都となった。1816年ビルマからの侵入勢力に占領され,1826年にイギリス領となりアッサム政庁が置かれたが,1874年政庁は約 100km南のシロンに移された。重要な河港をもつ州最大の商業中心地で,石油精製所と州立農場を有し,製茶農産物の加工,石鹸製造などが行なわれる。1948年創立のグワーハーティ大学,州高等裁判所,州立博物館,動物園などがあるほか,近郊にはヒンドゥー教の巡礼地や寺院跡が点在。空港,鉄道も整備されている。人口 80万9895(2001)。

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