グンデシャープール(その他表記)Gunde-shāpūr

改訂新版 世界大百科事典 「グンデシャープール」の意味・わかりやすい解説

グンデシャープール
Gunde-shāpūr

イラン南西部のフージスタン州にあったササン朝ペルシア時代の都市。260年,シャープール1世がローマ軍捕虜を植民して建設した。その後西方から来住するものが絶えず,ギリシア学術が移入され,医学校や病院が設立された。またインド医学も伝えられ,東西文化交流の拠点となった。641年イスラムに占領されジュンディーシャープールJundīshāpūrと呼ばれたが,その研究施設やペルシア語文献,シリア語文献のアラビア語翻訳を通じて,アラビア科学成立に重要な貢献を果たした。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 佐藤進

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む