普及版 字通 「ケイ・ひとり・うれえる」の読み・字形・画数・意味
13画
(異体字)
11画
[字訓] ひとり・うれえる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(けい)の省文。〔説文〕十一下に「回(めぐ)ること疾(はや)きなり」とし、「營の省聲」とするが、の声をとる。の初形は金文にに作り、庭燎(ていりよう)(にわび)の形。陣営の周囲にをめぐらしたので(めぐ)る意がある。〔説文〕は疾飛の形である(じん)に従って回疾の意とするが、その用例がない。〔左伝、哀十六年〕「として余(われ)疚(うれ)へに在り」は「(けいけい)」、〔詩、小雅、正月〕「哀(かな)し此の獨(けいどく)」を〔孟子、梁恵王下〕に引いて「獨」に作る。・が孤独の憂愁をいう字。はおそらく孤火を掲げる意象の字であろう。
[訓義]
1. ひとり。
2. はさえかえるような心情をいう。うれえる、さびしい。・と通じる。
3. 疾い、めぐり飛ぶ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒトリ・ヒトリアルヤモメ・ヤモメ 〔字鏡集〕 ヤモメ・タグヒ・ヒカリ
[語系]
hiuengはgiueng、夐xiuengと声近く、みな孤独の意がある。xiuan、xiutも声義が近い。
[熟語]
懐▶・居▶・▶・孑▶・困▶・子▶・弱▶・然▶・独▶・迷▶・釐▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報