けいけい

精選版 日本国語大辞典 「けいけい」の意味・読み・例文・類語

けい‐けい【

〘形動タリ〙 セミの鳴き声のせわしいさま。
※新撰万葉(893‐913)上「々蝉声入耳悲。不知斉后化何時」 〔詩経小雅小弁

けい‐けい

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 雉子(きじ)の鳴く声、また、鹿や犬の鳴く声を表わす語。けんけん。
古今著聞集(1254)九「犬いられてけいけいとなきてはしるを」

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デジタル大辞泉 「けいけい」の意味・読み・例文・類語

けい‐けい

[副]キジ・犬・シカなどの鳴き声を表す語。けんけん。
「犬射られて―と鳴きて走るを」〈著聞集・九〉
[類語]かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけろけろけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

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普及版 字通 「けいけい」の読み・字形・画数・意味

】けいけい

妻が夫をよぶ。〔世説新語、惑〕王安豐の、常に安豐をといふ。安豐曰く、~禮に於て不爲(た)り。後復(ま)た爾(しか)いふこと勿(なか)れと。曰く、を親しみを愛す。是(ここ)を以てとす。我、といはずんば、誰(たれ)か當(まさ)にとすべきと。に恆に之れを聽(ゆる)せり。

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】けいけい

水が深くて澄むさま。〔北史、芸術上、顔悪頭伝〕惡頭~之れを筮して曰く、登高して下に臨めば水たり。唯だ人聲を聞くも、形を見ずと。人曰く、姙身して已に七なり。向(さき)に井上に水をみ、忽ちにして胎聲を聞く。故に卜したりと。惡頭曰く、吉なり。十三十日に、一男子らんと。

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】けいけい

の声。また、声の和するさま。〔詩、小雅、采〕其の(はた)、(へいへい)たり 鸞聲(らんせい)、たり

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】けいけい

孤独でさびしい。〔左伝、哀十六年〕孔丘卒(しゆつ)す。、之れに誄(るい)す。曰く、旻天(びんてん)不弔(淑)(ふしゆく)にして、~余(われ)一人(たす)けて以て位に在らしめず。として余疚(うれ)へに在り。嗚呼(ああ)哀しい哉(かな)、尼(ぢほ)(孔子)よと。

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】けいけい

小火微光。晋・潘岳悼亡の賦〕室に入りて、靈座をめば、燈、として故(もと)の如く、帷、飄飄(へうへう)として存するが(ごと)し。

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】けいけい

明らかなさま。炯炯。〔左伝、襄五年〕詩(逸詩)に曰く、挺挺として 我が心たりと。事令せずして、集人來(きた)り定まる。

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】けいけい

孤独。たよるところがない。。〔詩、唐風、杜〕獨り行くことたり 豈に他人無(なか)らんや 我が同姓に如(し)かず

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】けいけい

憂えるさま。孤独の感。〔詩、小雅、正月〕憂心として 我が無祿(不幸)を念ふ

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】けいけい

怒るさま、

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景】けいけい

形景。姿。〔隷釈、八、漢、金郷長侯成碑〕是(ここ)に於て儒林の衆儁、惟だ景を想ひ、乃ち銘石を樹立し、以て淑美を揚ぐ。

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携】けいけい

する。

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】けいけい

不安のさま。

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径】けいけい

こみち。

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【系】けいけい

つながる。

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【啓】けいけい

門を開く。

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【携】けいけい

捧げる。

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【軽】けいけい

軽刑。

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