けちりん(読み)ケチリン

デジタル大辞泉 「けちりん」の意味・読み・例文・類語

けち‐りん

(下に打消しの語を伴って用いる)非常にわずかなこと。ほんの少し
「おれが済みすましを付けたから―も間違まちげえはねえ」〈滑・浮世風呂・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「けちりん」の意味・読み・例文・類語

けち‐りん

  1. 〘 名詞 〙 ( 「も」を伴うことが多く、また、下に打消の語を伴って用いる ) ごくわずかなこと。
    1. [初出の実例]「目をもりたる衡には、万の物をかけて見るに、けちりん程の軽重しられずといふ事なし」(出典:仮名草子・可笑記(1642)一)
    2. 「おれが済(すみ)すましを付たから、けちりんも間違(まちげへ)はねへ」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android