普及版 字通 「ケン・カン・やかましい」の読み・字形・画数・意味
6画
[字訓] やかましい
[説文解字]
[字形] 会意
二口に従う。口は(さい)、祝詞を収める器。これを並べて祈ることをいう。〔説文〕二上に「き(よ)ぶなり」と、口を口耳の口と解するが、品・(しゆう)およびその形に従う字は、すべて祝告の器を列して祝することをいう。
[訓義]
1. やかましい、かまびすしい、やかましく祈る。
2. さわぐ、よびたてる。喧・諠・と通じる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カマビスシ・ヨバフ/諠 カマビスシ・ワスル・サハガシ・ミル 〔字鏡集〕 オドロキヨブ・カマビスシ・タマシヒ・ヨバフ
[部首]
〔説文〕に嚴(厳)・單(単)など五字を属し、次の哭部に哭・喪の二字を属する。〔玉〕に・哭を合わせて、部十六字とする。嚴は敢(鬯(かんちよう)の礼)のときに祝詞を列し、荘重に祈る意。單のは盾の上に二本の羽飾りを立てたもので、に従う字ではない。哭・喪は死喪の礼に祝詞と犬牲を用いる字。(器)も犬牲をもって器を清める意で、明器をいう。これらの関係字に、口耳の口に従うものはない。
[声系]
〔説文〕にを声の字とする。(かん)声の字は十八字。は、金文に大きな冠毛の鳥を図象的にしるすものがあり、はその目の形ともみえ、に従う字としがたい。はその鳥を鳥占(とりうら)に用いたものと思われ、ゆえに(観)・(歓)の字はその形に従う。
[下接語]
囂
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報