冠毛(読み)かんもう

精選版 日本国語大辞典 「冠毛」の意味・読み・例文・類語

かん‐もう クヮン‥【冠毛】

〘名〙 キク科ガガイモ科などの子房の上端に生ずる毛状の突起。萼(がく)の変形物で果実成熟とともに乾燥して開き、種子散布を助ける。〔植学訳筌(1874)〕

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デジタル大辞泉 「冠毛」の意味・読み・例文・類語

かん‐もう〔クワン‐〕【冠毛】

タンポポ・アザミなどの果実の上端に生じる毛状の突起。がくが変形したもので、風を受けて飛び、種子を散布するのに役立つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「冠毛」の意味・わかりやすい解説

冠毛
かんもう

キク科植物などの痩果(そうか)の先端部に輪状に生じる毛状のもので、萼(がく)裂片の変形したものである。これで風を受け、パラシュートのようになって痩果は遠くまで飛んでいくことができる。

[田村道夫]

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