最新 地学事典 「ケーラー曲線」の解説
ケーラーきょくせん
ケーラー曲線
Köhler curve
水溶性の物質を凝結核として生じた液滴の径と,その液滴が気液平衡を保つために必要な飽和比の関係を示す曲線。液滴の中で溶けた物質は,液滴表面における水蒸気圧を下げる。液滴径が小さくなるほど溶質の濃度が高くなって水が蒸発しにくくなるが,これは,液滴径が小さくなるほど蒸発が促されるケルビン効果と競合する。その結果,ケーラー曲線は図のようになる。この曲線の上側の領域では液滴が成長して大きくなり,下側では蒸発して小さくなる。
執筆者:小島 知子
参照項目:ケルビン効果

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

