普及版 字通 の解説
18画
[字訓] わざわい・つみ・ひこばえ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(せつ)。は(げつ)に従う字。〔説文〕十四下に「庶子なり」とあり、子の意とする。(ひこばえ)になぞらえた字とするものである。〔呂覧、遇合〕に「反りて民を(わざは)ひす」とあって、に災厄の意があり、また妖の意にも用いる。〔説文〕虫部十三上に(げつ)があり、「衣歌謠艸木の怪、之れを(えう)と謂(い)ふ。禽獸蟲蝗の怪、之れをと謂ふ」とあって、人の妖をというのであろう。字はあるいは孑(けつ)に従って、その声であるかもしれない。これを治めることを(がい)といい、乂治(がいち)の義である。
[訓義]
1. わざわい、あやしきもの、不吉。
2. つみ、悪逆。
3. わきばら。
4. と通じ、ひこばえ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ウレフ・ヒコバユ・ワザハヒ・ココロ・モヤシ
[熟語]
裔▶・衍▶・▶・芽▶・海▶・▶・根▶・子▶・種▶・豎▶・出▶・庶▶・妾▶・臣▶・塵▶・星▶・▶・嫡▶・党▶・毒▶・嬖▶・報▶・類▶
[下接語]
遺・支・妖
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報