ゲラサ(その他表記)Gerasa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲラサ」の意味・わかりやすい解説

ゲラサ
Gerasa

ヨルダンのアンマンの北方 37kmに位置する古代ローマの都市。クリュソロアナ河畔のアンチオキアと呼ばれた。現ジェラシュ。最初セレウコス朝の砦としてアンチオコス4世によって築かれたが,のちにハスモン (マカベア) 朝の手に落ちた。前 63年以後はローマ領シリア属州の都市として,またこの地方のデカポリス (10都市連合) の一つとして栄えた。砂漠周辺のオアシス都市として,ナバテア人らアラブ系隊商との交易により発展,2世紀に絶頂期を迎えた。当時の面影は現在も残る列柱付き大通り,アルテミス神殿,アーチ,競技場,泉水殿,劇場,広場などの石造建物群によって知ることができる。キリスト教時代にも多くの聖堂が建てられた。しかし 614年のササン朝ペルシアの侵入,635年のイスラム教徒による占領,746年の地震などによって衰亡。

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