ゲル効果(読み)ゲルコウカ

化学辞典 第2版 「ゲル効果」の解説

ゲル効果
ゲルコウカ
gel effect

高分子を合成するときに,重合の進行に伴って重合速度が増大する効果をいう.たとえば,メタクリル酸メチルの光塊状重合(22.5 ℃)においては,下図に示すように,重合速度は重合率10~20% 付近より急速に増大する.これは,重合の進行に伴い重合系の粘度が増大し,停止反応拡散律速となるために現れる現象である.ついで重合速度が減少するのは,単量体の拡散が律速となるためである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

法則の辞典 「ゲル効果」の解説

ゲル効果【gel effect】

遊離基重合のときに,ゲル状に析出した重合体が重合速度に及ぼす影響を総称していう.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android