化学辞典 第2版 「ゲル効果」の解説
ゲル効果
ゲルコウカ
gel effect
高分子を合成するときに,重合の進行に伴って重合速度が増大する効果をいう.たとえば,メタクリル酸メチルの光塊状重合(22.5 ℃)においては,下図に示すように,重合速度は重合率10~20% 付近より急速に増大する.これは,重合の進行に伴い重合系の粘度が増大し,停止反応が拡散律速となるために現れる現象である.ついで重合速度が減少するのは,単量体の拡散が律速となるためである.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報