ドイツ中西部のフランクフルト(Frankfurt am Main)市街中央、レーマーベルク(広場)の北西約500mのところにある、ドイツを代表する文豪ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749~1832年)の生家を復元した建物。ゲーテはここで16歳まで暮らした。『若きウェルテルの悩み』などのいくつかの初期の作品は、この家で執筆された。ゲーテの生家があった建物は第二次世界大戦で破壊されてしまったが、戦後、もとの18世紀の典型的な中産階級の住宅が忠実に復元され、3階のゲーテの書斎には、ゲーテの青年期当時の後期バロック時代の家具や調度がしつらえられて、ゲーテに関わりの深い当時の絵画などを展示している。また、隣接してゲーテ博物館(Goethe-Museum)があり、併せて訪れることができる。◇ゲーテハウスとゲーテ博物館は、非営利の自由ドイツ司教座財団によって維持・管理されている。