現代外国人名録2016 「ゲーリースナイダー」の解説
ゲーリー スナイダー
Gary Sherman Snyder
- 職業・肩書
- 詩人 カリフォルニア大学デービス校名誉教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1930年5月8日
- 出生地
- カリフォルニア州サンフランシスコ
- 学歴
- リード大学,インディアナ大学,カリフォルニア大学バークレー校
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員
- 受賞
- ピュリッツァー賞〔1975年〕「亀の島」,ボリンゲン賞,仏教伝道文化賞(第32回,日本)〔1998年〕,正岡子規国際俳句賞(第3回,日本)〔2004年〕
- 経歴
- 1歳のとき家族で移住したワシントン州の酪農場で育ち、大自然の中で少年時代を送る。12歳でオレゴン州に移り、オレゴン州のリード大学で人類学、インディアナ大学で言語学、カリフォルニア大学で東洋学・中国語・日本語を修める。1953年頃ワシントン州ノースカスケード山で森林看視人やきこりをし、のち西海岸を放浪、タンカー乗員として働いた。この間’56年に初来日、’68年まで日本に滞在し、臨済禅の修行と研究を行う。また、日本人女性と結婚した。’59年の第一詩集「Riprap(割り石)」以来、自然との関係を重視し、’70年よりカリフォルニア州シエラネバダ山中に生活。’75年詩文集「亀の島」(’74年)でピュリッツァー賞を受賞。A.ギンズバーグやJ.ケルアックとともにビート・ジェネレーションを代表する詩人とされる。文筆活動の他、ポエトリー・リーディング、禅仏教の実践と研究、自然保護運動にも活躍。カリフォルニア大学デービス校教授も務めた。ほかの作品に、詩集「神話とテキスト」(’60年)「斧の柄」(’83年)「終わりなき山河」「絶頂の危うさ」「ノー・ネイチャー」(「スナイダー詩集ノーネイチャー」の改題)、散文集「地球家族」(’69年)「波について」(’69年)「インドを通る道」(’84年)「野生の実践」(’90年)など。寒山や宮沢賢治の詩の英訳(「リップラップと寒山詩」「奥地」)もある。“ガイアのうた”を書き続けるディープ・エコロジストの詩人。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報