コアンダ効果(読み)コアンダコウカ

デジタル大辞泉 「コアンダ効果」の意味・読み・例文・類語

コアンダ‐こうか〔‐カウクワ〕【コアンダ効果】

粘性をもつ流体噴流が、付近物体壁面に沿って流れようとする現象。世界初のジェット機を開発したルーマニアの技師アンリ=コアンダが発見

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法則の辞典 「コアンダ効果」の解説

コアンダ効果【Coanda effect】

気体液体の噴流のそばに湾曲した壁があると,噴流軸方向と壁の方向とが離れていても,壁の曲面に沿った方向を流れようとする傾向がある.この現象をいう.ルーマニアのコアンダ(H. Coanda)がジェットエンジン搭載の航空機をつくったが,望み通りの性能が得られなかったことから発見されたという.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコアンダ効果の言及

【飛行機】より

…externally blown flapの略),オーグメンター翼augumenter wingなどの種類がある(図4-b)。翼上面吹出式は,ジェットエンジンの噴流をフラップを下げた翼の上面に吹き出すと,噴流が曲面に沿って下向きに流れるというコアンダ効果を利用したもので,噴流に下向速度を与えるという運動量変化によってきわめて大きな揚力の増加を得ている。また外部吹出しフラップは,ジェットエンジンの噴流を直接すきまフラップの下面にぶつけて下向きにすることによって揚力の増加を得るもの,オーグメンター翼は,エンジンから分岐した圧縮空気を,二重のフラップの間を通して下向きに吹き出すことによって揚力の増加をはかるものである。…

※「コアンダ効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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