普及版 字通 「コウ・としより」の読み・字形・画数・意味
9画
[字訓] としより
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は句(こう)。句に句曲の意がある。〔説文〕八上に「老人の面、凍黎(とうれい)(黒ずんだ色)にして、垢の(ごと)し」とするが、字は句の声義を承ける。金文に「用て眉壽(びじゆ)、吉康ならんことを(いの)る」という語を多く用いる。黄は黄髪。徳とは老人の徳ある者をいう。
[訓義]
1. としより、老人の背をかがめた形をいう。
2. 老いる、ながいきする。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 イノチナガシ
[語系]
・句・koは同声。ゆるくかがんだ形のものをいう。xioも同系、老嫗をいう。胡haはふくらみのあるもの、kuaはそりのあるざる。角keok、戟kyakは鋭角のもの。みな一系をなす語である。
[熟語]
造▶・▶・長▶・耋▶・徳▶・老▶
[下接語]
遐・耆・胡・黄・寿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報